国税電子申告・納税システム(e-Tax)を使って税務署に虚偽の内容を確定申告し、還付金をだまし取ったとして、千葉県警は10日、私電磁的記録不正作出・同供用と詐欺の疑いで、いずれもハイヤー運転手の東京都北区、三上淳平容疑者(29)と同港区、山本裕也容疑者(23)を逮捕した。捜査関係者によると、2人は海上自衛隊で同僚だったという。
三上容疑者は「生活費、借金返済、旅行などに使った」と話し、山本容疑者は「ぜいたくにお金を使いたいと思いやった。海外旅行やパソコンの購入に使った」と供述している。
逮捕容疑は、今年1月と昨年1月、共謀してe-Taxを使い、2023年分と24年分の所得税などの虚偽の確定申告をして、税務署から還付金計約1430万円をだまし取った疑い。
県警によると、三上容疑者がノートパソコンで2人分、計4件について実際の収入より過大に給与があるように見せかける申告をしたという。別の事件の捜査の過程で判明した。