自民党総裁選の街頭演説を聞く人たち=24日、東京・秋葉原
 自民党総裁選の街頭演説を聞く人たち=24日、東京・秋葉原

 自民党総裁選の立候補者5人が24日に街頭で演説をした東京・秋葉原駅前の人出のデータを分析すると、9月の平日平均に比べて40~50代の比率が大きく高まっていたことが27日分かった。30代以下の割合は平日平均から2割近く減少した。有識者は「今回の総裁選は全体的に国民の関心が薄く、特に若い世代を引きつけられていない」と話す。

 人流データはソフトバンクグループのアグープ社から提供を受けた。スマートフォンアプリの位置情報などに基づく推計値で、匿名化している。

 演説会があった24日水曜日午後に、駅前の広場を記者が目視で確認し、聴衆が集まったエリアを測定区域に設定。通行人などを除くため、終日のうち区域内に「1時間以上、2時間以内」滞在した人のデータを抽出した。

 9月上旬~中旬の平日平均では、該当するデータの推計値は約340人だったのに対し、24日は約770人。聴衆の数だけ増えたとみられる。記者が目視で確認した聴衆も300人程度だった。この日は候補者近くで演説を聴く際にはセキュリティーチェックを受ける必要があった。