25日午後3時20分ごろ、神戸市北区の無職の男性(75)が「現金約99万円をだまし取られた」と兵庫県警神戸北署に届け出た。同署が特殊詐欺事件として調べている。
同署によると同日午前11時ごろ、男性宅に北区役所の保健福祉課の職員を名乗る男から「医療控除の手続きができていません。発行番号が必要なので、金融機関から電話がきます」と電話があり、その後、銀行員を名乗る男から「金融機関のATMで手続きしてください」と言われた。男性が「ATMの使い方がわからない。インターネットバンキングが使えます」と伝えると、インターネットバンキングの操作を指示され、同午後0時45分ごろ、男の言うとおり計約99万円を相手口座に振り込んだという。
残高が減っていることに気付いた男性が指摘すると、コンビニのATMに行くよう誘導され、「従業員にばれないように」などと指示されたことを不審に思い、同署に相談。詐欺が発覚したという。