高校生が被爆者から体験を聞き取り描いた「原爆の絵」(広島市立基町高提供)
 高校生が被爆者から体験を聞き取り描いた「原爆の絵」(広島市立基町高提供)

 公益財団法人「ヒロシマ・ピース・センター」(広島市)は9日、平和活動に貢献した個人や団体に贈る「第37回谷本清平和賞」に、被爆者から体験を聞き取り「原爆の絵」を描いてきた広島市立基町高の普通科創造表現コースを選んだと発表した。

 創造表現コースの生徒は美術を専門に学び、有志が2007年から「原爆の絵」に取り組む。被爆者と対話を重ね、何度も絵を描き直して被爆者の記憶に強く残る光景を忠実に再現。これまで50人以上の被爆者と約200人の生徒が参加し、延べ222点が完成した。

 基町高は「証言者の皆さまと生徒たちの平和への思いを永遠に伝え続ける」とのコメントを出した。