【ベルリン共同】ドイツ連邦議会(下院)は9日、排外主義的な主張を掲げる右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」に所属するマティアス・モースドルフ、シュテファン・ブラントナー両議員の免責特権を剥奪したと発表した。

 ドイツのメディアによると、モースドルフ氏は約2年半前、議会の一室でナチス式敬礼をした疑いが持たれている。第2次大戦中のナチス・ドイツの総統ヒトラーをたたえ右手を斜め前に突き出すもので、戦後ドイツでは禁止されている。

 一方、ブラントナー氏は有力誌シュピーゲルの女性記者を「ファシスト(全体主義者)」と呼び侮辱した疑いがある。