特殊詐欺を未然に防いだとして、兵庫県西脇署はJAみのり西脇支店(同県西脇市西脇)に署長感謝状を贈呈した。8月27日、西脇市内の60代の女性が同支店を訪れ、「還付金があると言われた」と伝えたため、対応した職員が特殊詐欺を疑い、西脇署に通報した。
同署によると同日、女性宅に自動の音声ガイダンスで「日本年金機構の者です。年金の預かり金がある。手続きしないともらえない可能性がある」などと電話があり、女性が指示された番号を押すと、年金機構の職員を名乗る男につながった。男は「年金機構からの支給が4万円ほどある。金融機関へ通帳と印鑑を持っていき、受け取ってほしい」と話したという。
贈呈式では同署の田中義之署長が、西川健太郎支店長(54)に感謝状を手渡した。田中署長は「西脇署管内でも特殊詐欺被害が増加する中、JA職員の方々が被害者から話を聞くなど連携して対応していただいたことに深く感謝し、心強く思っています」とお礼を述べた。
西川支店長は「なかなか声かけが難しい場面もありますが、お客さまの被害を防ぐため、これからも職員にはしっかりと声かけをしていくように伝えます」と話した。(金井恒幸)