左上腕に残る囚人番号の入れ墨を見せるスタニスワフ・ザレフスキ氏=2024年11月、ワルシャワ(共同)
 左上腕に残る囚人番号の入れ墨を見せるスタニスワフ・ザレフスキ氏=2024年11月、ワルシャワ(共同)

 「人は結局、過去から何も学んでいない」。ナチス・ドイツのホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を象徴するポーランドのアウシュビッツ強制収容所のポーランド人元収容者、スタニスワフ・ザレフスキ氏(99)は嘆息した。ウクライナや中東で続く殺りく。「人間は忘れる。だから私は何度も言う。二度と同じ悲劇を繰り返すなと」。ソ連軍による収容所解放から27日で80年。生存者が少なくなる中、若い世代に警鐘を鳴らし続ける。