埼玉県は21日、客が従業員に理不尽な要求をするカスタマーハラスメント(カスハラ)を防ぐための条例案を12月の県議会に提出すると明らかにした。優良な取り組みをした事業者を県が表彰する制度を都道府県で初めて規定する。罰則はない。可決、成立すれば来年7月に施行する方針。
大野元裕知事は同日、定例記者会見で「事業者に積極的に取り組んでもらえるよう、表彰などで防止対策の機運醸成をしたい」と述べた。
条例案では、事業者の定義にボランティア団体や個人事業主を含め、従業員らを守るための基本方針を定める努力義務を盛り込んだ。飲食業や小売業などの業界団体には、加盟する事業者を支援するよう求める。
























