囲碁の第73期王座戦5番勝負の第4局が21日、神戸市中央区のホテルオークラ神戸で打たれ、挑戦者で黒番の一力遼四冠(28)=棋聖、名人、天元、本因坊=が、井山裕太王座(36)=碁聖=を破った。通算成績3勝1敗で王座を奪取し、史上3人目の「五冠」を達成した。
これまで七大タイトルのうち五つを同時に保持した棋士は、張栩九段(45)と井山だけだった。
五冠達成時の年齢は、井山が23歳、張が29歳だったため、一力が28歳で2番目に若い記録となる。
一方、井山は2011年11月から二冠以上を堅持してきたが、王座を奪われ、14年ぶりに有するタイトルが一つとなる。
全七冠を制覇した唯一の棋士である井山は、23歳で六冠、26歳で七冠を達成。六冠に後退した後、28歳で再び七冠を手にしていた。(小林伸哉)
























