世界で60%以上が感染しているとされ、免疫力が下がると口唇ヘルペスなどを引き起こす「単純ヘルペスウイルス1型」の増殖を抑える方法を発見したとの研究成果を、広島大などのチームが27日までにまとめた。他のウイルス感染症にも効果が期待され、坂口剛正広島大教授は「数年以内に臨床試験を行い、薬としての実用化を目指したい」と話している。
ヘルペスウイルス1型は疲労やストレスを受けると、口唇ヘルペスやヘルペス性角膜炎などを引き起こす。脳炎に発展する場合もある。
主な治療法は抗ウイルス薬。だがウイルスの働きを直接弱める従来の仕組みでは耐性が出現するため、新たな治療法の開発が求められていた。
























