紅葉した木々の上をクジラが泳いでいるように見える=三田市川除から
紅葉した木々の上をクジラが泳いでいるように見える=三田市川除から

 晩秋の夕日に照らされ、山々が真っ赤に染まる。三田市南部から北東方向に目をやると、紅葉の海をクジラが悠々と泳いでいるかのような景色に出合った。

 クジラ形の山。「胴体」は、標高524メートルの羽束山だ。平安時代から和歌に詠まれるなどした名所で、元日には初日の出を拝む登山者らでにぎわう。

 今月23日に氷点下0・3度を観測し、冬場の厳しい冷え込みで知られる三田。市観光協会によると、市内の山々の色づき時期は例年並みながら、落葉は早め。12月上旬ごろまで紅葉が楽しめそうだという。(山本 晃)