福井県の住民らでつくる市民団体「老朽原発うごかすな!実行委員会」が18日、運転開始から40~50年を超えた関西電力高浜原発(同県高浜町)の廃炉などを西嶋久勝町長宛てに申し入れた際、応対した町担当者が「過激な活動は控えて」と発言した。その後、参加者の抗議を受けて発言を撤回した。
同団体などは11月30日、原発敷地内で新設予定の使用済み核燃料を一時保管する乾式貯蔵施設を巡り、設置に反対する抗議集会を開催。主催者や町によると、デモ行進に右翼団体の街宣車が集結し、辺りは騒然とした。
この集会を念頭に同町の防災安全課長は12月18日、団体との面会時に「デモ行進や対抗する街宣活動に町内の子どもたちは非常におびえていた。住民生活に混乱をもたらし、地域の秩序を乱すような過激な活動は看過できない」と言及した。
参加者は「憲法が定める表現の自由に反している」と抗議。課長は「危険性のみを強調する姿勢は町民の安心を損なう恐れがある。適切ではない」とも話したが、その後、「表現間違いであれば訂正する」と発言を撤回した。
























