台湾周辺で軍事演習「正義使命-2025」を始めると発表する中国軍の東部戦区の報道官(同戦区の「微信(ウィーチャット)」公式アカウントから、共同)
 台湾周辺で軍事演習「正義使命-2025」を始めると発表する中国軍の東部戦区の報道官(同戦区の「微信(ウィーチャット)」公式アカウントから、共同)

 【北京共同】中国軍で台湾方面を管轄する東部戦区は29日、同日から台湾周辺で軍事演習「正義使命-2025」を始めると発表した。演習は台湾を包囲する形で実施する。東部戦区は「台湾独立勢力と外部勢力に対する厳重な警告だ」とし「国家主権と国家統一のため正当で必要な行動だ」と主張した。

 演習には陸海空軍、核ミサイル部隊を管轄するロケット軍が参加。艦艇や軍用機を多方向から台湾に接近させ、戦闘準備パトロールや制空海権奪取、港湾や重要区域封鎖の訓練などを重点的に行うとしている。

 東部戦区は30日に実弾射撃を含む主要な演習を行うとして、台湾周辺の海空域に演習範囲を指定し、艦船や航空機が入らないよう警告した。

 中国軍は今年4月に台湾周辺で「海峡雷霆-2025A」を実施。昨年にも台湾を包囲する海空域で軍事演習「連合利剣」を2回行った。