姫路護国神社(姫路市本町)で27日夕、約2千個の提灯(ちょうちん)をともす「新年万灯祭」の試験点灯があった。1列ごとに約90個の提灯がつり下げられ、巫女(みこ)たちが電球に不具合がないかを確認。元旦から10日夜まで温かな光が境内を照らす。
戦没者の慰霊を目的に1978年に始まった。遺族らが奉納した提灯は高さ3・5メートルの骨組みに取り付けられ、全部で23列ある。ともされるオレンジ色の明かりや付属の鈴の音色は、英霊が里帰りする目印になるという。
戦後80年の今年、世界ではロシアのウクライナ侵攻をはじめ、命が失われる争いが続く。同神社の泉和慶宮司は「(先の大戦で)家族を思い亡くなられた英霊をしのび、国の安寧を祈念してほしい」と呼びかける。
万灯祭は1日午前0時から。三が日の点灯は日没から午後8時まで、4日以降は午後7時まで。期間中は、前回並みの約7万人の参拝を見込んでいる。同神社TEL079・224・0896(有島弘記)























