(12月12日公開の日経電子版から転載)
イオンの株価が乱高下している。株式分割に加え、株主優待による実質値引きの魅力が節約志向で高まり、11月25日に上場来高値をつけた。だが地政学リスクなどが響き12月11日の終値は2266円と高値から2割安に沈む。かねてイオンは同業に比べ資本効率で見劣りする。優待以外の魅力が乏しければ株価は不安定なままだ。
イオンの時価総額はおよそ6.3兆円。8月にライバルのセブン&アイ・ホールディングス(11日の時価総額は5.5兆円)を初めて逆転し、優位を維持している。小売りセクター全体ではファーストリテイリング(17.6兆円)に次ぐ2番手だ。急落後でも、年初来でみれば、イオンの株価上昇率は約2倍となお大きい。
























