新潟県の東京電力柏崎刈羽原発の(左から)5号機、6号機、7号機=2025年11月
 新潟県の東京電力柏崎刈羽原発の(左から)5号機、6号機、7号機=2025年11月

 東京電力は21日、新潟県の柏崎刈羽原発6号機の原子炉を起動し、再稼働させた。東電の原発再稼働は2011年3月に福島第1原発事故を起こした後初めて。柏崎刈羽6号機が定期検査入りした12年3月以降、原発を運転していなかった。東電は技術的難度が高く巨費を要する福島第1原発の廃炉完遂に挑みながら、安全に柏崎刈羽原発を運転する責任を負う。6号機1基で年間1千億円程度の収支改善を見込むが、経営再建の道は今後も険しそうだ。

 福島第1原発事故は、ウクライナのチョルノービリ(チェルノブイリ)原発事故と並び国際尺度が最悪のレベル7。過酷な避難で高齢者らが犠牲になり、多くの住民が古里を追われた。

 東電は廃炉、賠償の費用を稼ぐために柏崎刈羽6、7号機(各135万6千キロワット)の再稼働を目指し、原子力規制委員会に審査を申請。原発を動かす適格性を問われながら、廃炉完遂などを確約し審査合格にこぎ着けた。しかし、中央制御室への不正入室などの不祥事で事実上の運転禁止命令を一時受け、再稼働への手続きが遅れていた。