上村愛子さん(右)にねぎらわれ、涙ぐむ女子モーグルの冨高日向子=リビーニョ(共同)
 上村愛子さん(右)にねぎらわれ、涙ぐむ女子モーグルの冨高日向子=リビーニョ(共同)

 メダルまであと一歩だった。11日のモーグルの冨高日向子は3位のラフォン(フランス)と78・00点で並んだが、ターン点で0・20点劣って4位。25歳のエースは「4位と3位の差はちょっとじゃない」と涙があふれた。

 決勝1回目を3位で通過。2回目は「守ったらまくられる。攻める滑りを」と自らに言い聞かせ、第1エアで大技のグラブ入りのコーク720を成功。ここから勢いづくはずが「途中で雪質が変わり、引っかかり、何ターンか脚が割れた」。得意のターンにほころびが出て、スピードも波に乗りきれなかった。

 雪に縁が薄い東京都出身。長野県白馬村に通って力をつけた。初出場の北京冬季五輪は19位。「悔しい思いをしないように、この4年間はやってきた」と奮起。後傾気味に滑る癖を修正し、ターンの質とスピードを向上させた。2024年1月にW杯で初の表彰台に立ち、昨年3月の世界選手権で2位と飛躍した。

 「前回はかすりもしなかったが、やってきたことは間違いじゃなかった。気持ちを切り替えてデュアル(モーグル)で頑張りたい」と前を向いた。