竹筒の中に飾り付けられた「かぐやびな」=兵庫県上郡町高田台6
竹筒の中に飾り付けられた「かぐやびな」=兵庫県上郡町高田台6

 3月3日の「桃の節句」に向け、夫婦びなが竹筒の中でほほ笑む「かぐやびな」の生産が、兵庫県上郡町の工房「まつい工芸社」で最盛期を迎えた。職人の松井宏司さん(88)が、着物の着付けや人形の飾り付けなど繊細な作業に励む。

 松井さんは高校卒業後、竹工芸の人間国宝、故生野祥雲斎氏に師事。1989年、「かぐや姫」の物語に着想を得て製作を始めた。

 かぐやびなは高さ約20センチ。材料のモウソウチクは太さや硬さで厳選し、2年間乾燥させてから斜めに切って使う。樹脂塗装を繰り返し、光沢が出た竹筒の中に友禅和紙で着飾った2体を配置する。

 松井さんは「春を呼ぶようなかわいい笑顔を皆さんに届けたい」と話す。

 お手玉とオルゴール付きで1個6980円(送料別)。同工房TEL0791・52・3913(辰巳直之)