罰則付きカスハラ防止条例の中間案を確認する三重県の一見勝之知事(右端)ら=20日午後、三重県庁
 罰則付きカスハラ防止条例の中間案を確認する三重県の一見勝之知事(右端)ら=20日午後、三重県庁

 三重県は20日、全国初となる罰則付きカスタマーハラスメント(カスハラ)防止条例の中間案を公表した。知事が禁止命令を出しても改善されなければ「50万円以下の罰金、拘留または科料」などを科す方向で調整を進める。9月議会に条例案を提出する方針で、来年4月の施行を目指す。悪質事案への対応に実効性を持たせる狙いがある。

 中間案では、正当な理由がなく、長時間にわたって、繰り返し、大声を発して就業者に著しい不安を抱かせるなどの行為を「特定カスハラ」と定義。具体的には、従業員らに罵声を浴びせたり、不当に金銭を要求したりするなどのカスハラを想定している。

 特定カスハラに該当するかどうかは、事業者の申し出を踏まえ、県の有識者会議が審査。認定した場合、知事が禁止命令を出す。従わない場合は、県が条例違反の疑いで捜査機関に告発する仕組みを検討している。県と検察が協議し、罰則の重さなど細部を詰めるという。