「旧相馬家住宅」の蔵を活用した客室を案内する運営会社の他力野淳代表(右)=24日午後、北海道函館市
 「旧相馬家住宅」の蔵を活用した客室を案内する運営会社の他力野淳代表(右)=24日午後、北海道函館市

 国の重要文化財で1908年建築の北海道函館市の商家「旧相馬家住宅」が、新たにホテルとして営業を始めることになり、24日に内覧会が開かれた。貴重な建築物を積極的に利用することで保存費用などに充て、後世に引き継ぐ試みといい、運営会社「風のヘリテージ」(京都市)の他力野淳代表は「文化財に泊まるという、新しい継承の形を楽しんで」と呼びかけた。

 明治期に米穀商で財をなした豪商相馬哲平が、函館山を背にして海が一望できる高台に建てた。和洋折衷の意匠が特徴だが、継承者不在で解体の危機に。保全を求めた市民が2009年に買い取って翌年から一般公開し、18年に国の重要文化財に指定された。

 ホテル営業に向けて室内をリニューアルし、当時の蔵をまるごと活用した客室も。実際に使われていたダイニングテーブルや、大火から家財を守った重厚な扉などの設備には極力手を加えずに使用する。1日3組限定。朝食付きの場合、1人4万5980円から。