和歌山県串本町から打ち上げられた小型ロケット「カイロス」3号機が残した白煙。発射後まもなく飛行中断措置が取られた=5日午前11時12分(共同通信社ヘリから)
 和歌山県串本町から打ち上げられた小型ロケット「カイロス」3号機が残した白煙。発射後まもなく飛行中断措置が取られた=5日午前11時12分(共同通信社ヘリから)

 宇宙事業会社スペースワン(東京)は5日午前、和歌山県串本町の民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」から小型ロケット「カイロス」3号機を打ち上げたが、発射後まもなく飛行中断措置を取ったと発表した。同社は「ミッション達成が困難と判断したため」としている。民間単独で国内初となる人工衛星の軌道投入という目的は達成できず、失敗した。

 同社によると、ロケットは3段式で、中断措置は3段分離するうちの1段目の燃焼中だった。地元消防などによると、機体の破片などによる被害は確認されてない。1、2号機に続く失敗となった。

 4日午前の打ち上げ作業は、発射の約30秒前に緊急停止。天候などを考慮して5日に再設定していた。衛星打ち上げビジネスで世界に後れを取る日本にとって大きな一歩となるかと注目されたが、ハードルの高さが浮き彫りとなった。

 3号機は全長約18メートル、重さ約23トンの固体燃料ロケット。台湾国家宇宙センター(TASA)や国内のベンチャー企業の衛星など計5機を搭載していた。