昨年10月にispaceが公開した大型月着陸船の試験機=茨城県つくば市のJAXA施設
 昨年10月にispaceが公開した大型月着陸船の試験機=茨城県つくば市のJAXA施設

 宇宙企業ispace(アイスペース)は27日、自社開発の着陸船で2028年の月面着陸を目指すと発表した。過去に2回失敗し、次回の挑戦はこれまで「27年を目指す」としていた。日本と米国の拠点で別々に開発を進めてきた二つの着陸船を一つの新モデルに統合する。数十億円の追加費用を見込む。

 米国企業と開発してきた着陸船のエンジンは期待した性能が出ず遅れていた。今後は別の企業が開発したエンジンを調達し、新モデルの着陸船「ウルトラ」で活用する。

 月面着陸とは別に、自社の人工衛星を27年にも月周回軌道に向けて打ち上げる計画も明らかにした。各国が月探査の活発化を目指す中、地球と月の間の通信や、衛星利用測位システム(GPS)のように月面で自分の位置を把握できるサービスを提供したいという。