佐藤春夫の「御供茶式」で遺影に茶を供える地元の茶道愛好家=6日午前、和歌山県新宮市
 佐藤春夫の「御供茶式」で遺影に茶を供える地元の茶道愛好家=6日午前、和歌山県新宮市

 和歌山県新宮市出身の作家、佐藤春夫(1892~1964年)の業績をしのぶ「御供茶式」が佐藤の命日の6日、新宮市の文化複合施設「丹鶴ホール」で行われた。

 式典では、望郷詩人とも呼ばれた佐藤がふるさとを「空青し山青し海青し」と歌った「望郷五月歌」を、母校の県立新宮高放送部の生徒2人が朗読。地元の茶道愛好家が、遺影の前に佐藤が好んだ茶を供えた。

 佐藤の死後、東京都文京区の住居は新宮市に移築され、記念館として利用された。記念館は老朽化により移築工事中で今年10月にリニューアルオープンする予定。

 記念館の楠本秀一館長(77)は「佐藤の詩が世代を超えて口ずさめるようになればうれしい」と話した。