ASEAN首脳会議が開かれる会場=7日、フィリピン・セブ(共同)
 ASEAN首脳会議が開かれる会場=7日、フィリピン・セブ(共同)

 【セブ共同】東南アジア諸国連合(ASEAN)が8日にフィリピン中部セブで開く首脳会議の議長声明に、ミャンマー親軍政権が2021年2月のクーデター前の大統領ウィンミン氏を含む4千人以上の釈放を発表したことについて「歓迎する」との文言を盛り込む方向であることが7日分かった。共同通信が入手した議長声明案で判明した。

 親軍政権は民主派指導者アウンサンスーチー氏も刑務所収監から住居での軟禁に移し「処遇改善」を切り札にASEAN各国の譲歩を引き出そうとしている。声明案はウィンミン氏らの釈放を「前向きな一歩」としたが、各国はさらなる釈放を求めるもようだ。ミャンマーが制限を受けるASEAN主要会議への復帰に首脳会議で道筋が付くかどうか、注目される。

 声明は、ミャンマーでの紛争激化や人道危機に、昨年10月の首脳会議の議長声明と同様に「深い懸念」を表明することで調整が進んでいる。

 昨年12月から今年1月に民主派を排除して強行された総選挙とその後の親軍政権発足を巡っては「注視した」との表現にとどめ、評価は避ける見通しだ。