南極の積極的な科学調査に取り組む各国が、平和利用や環境保護などを議論する「南極条約協議国会議」の開会式が12日、広島市の広島国際会議場で開かれた。参加各国が一堂に会する本会合も始まり、議論が本格化。国際情勢が緊迫化する中、条約が定める南極での国際協力に向け、被爆地・広島で一致点を見いだせるかが焦点だ。
国光文乃外務副大臣は開会式で「南極平和体制を今後も維持、発展していくためには締約国の結束した努力が不可欠だ」と訴え「南極条約は平和の希求という点で広島と深い親和性がある」と各国代表に原爆資料館訪問を呼びかけた。松井一実広島市長は「各国が国際法を順守し、南極を平和的に利用する必要性を再確認してほしい」と述べた。
議長を務める外務省の宇山秀樹担当大使らは会場がある平和記念公園内の原爆慰霊碑に献花、黙とうした。
会議は21日までで、原則非公開。気候変動の影響で数が激減するコウテイペンギンの保護や、増加する観光客への対応、南極での各国の活動に関する透明性の確保が主な議題となる見通し。























