【ジュネーブ共同】中東の混乱が航空業界に影を落としている。国際航空運送協会(IATA)の集計では、中東の航空会社の利用客は大幅に減少。世界の旅行需要は底堅いものの燃料費高騰も重荷だ。米イランは軍事作戦終結を含む覚書に署名したが、完全な緊張緩和につながるかどうかは見通せず、夏の旅行シーズンを前に暗雲が漂う。
IATAによると、航空会社が有償旅客を輸送した距離を示す「有償旅客キロ」は4月、中東の航空会社で前年同月比46・6%減少した。国際線の搭乗率も13・1ポイント減の70・1%に落ち込んだ。米イスラエルとイランを巡る混乱を受け、中東を経由する移動が敬遠されたことが響いた。
ただ、世界全体で見ると航空需要は根強い。4月の世界全体の有償旅客キロは中東の大幅減が影響し前年同月比3・4%の減少となったが、中東を除くと同1・2%の増加だった。中東経由を回避する旅客の受け皿となる形で、欧州とアジアを結ぶ直行便の需要も同15・3%増加した。
一方で燃料高も重荷となっている。
























