公演で紙芝居を披露する「オリーブ協会」のメンバー=6月、茨城県笠間市
 公演で紙芝居を披露する「オリーブ協会」のメンバー=6月、茨城県笠間市

 茨城県の一般社団法人「オリーブ協会」は紙芝居や絵本の朗読を通じ、戦争の記憶を継承する活動を続けている。戦後80年を過ぎ当時を知る世代が少なくなる中、戦争体験のない世代が語り継いでいくことが大切だと考え、朗読家で代表理事の見澤淑恵さん(53)は「朗読はハードルが低く誰でも参加できる。若い世代と共に戦争と平和を伝えていきたい」と話す。

 「げんしばくだんがおちると ひるがよるになって 人はおばけになる」。3人が呼吸を合わせ、うめくように声を重ねて原爆詩(坂本はつみ作)を読み上げた。広島の惨状を伝えるために考えた演出だ。

 6月30日、茨城県笠間市の図書館で開かれた公演には約30人の観客が集まった。空襲や原爆についての紙芝居や、漫画家やなせたかしさんの絵本の朗読も披露された。

 活動を始めるきっかけは2017年、茨城大紙芝居研究会がつくり、上演してきた原爆の被害を伝える紙芝居を受け継いでほしいと見澤さんに依頼があったことだ。昨年4月には一般社団法人を設立し、25年度の公演は30回を超える。