13日、フィリピン・ミンダナオ島で警備に当たる兵士(ゲッティ=共同)
 13日、フィリピン・ミンダナオ島で警備に当たる兵士(ゲッティ=共同)

 【コタバト共同】フィリピン南部ミンダナオ島のイスラム自治地域で14日、民主的な議院内閣制の自治政府樹立に向けた議会選が実施された。20世紀後半からの紛争で推計12万人以上が死亡した地域は、和平プロセスの重大な局面を迎えた。治安が不安定な地域もあり、中心都市コタバトにある投票所の一つでは14日、銃撃が起きた。選挙管理委員会は状況を確認中としている。

 有権者は約240万人。即日開票され、15日にも大勢が判明する見通し。20年以上にわたり支援を続けてきた日本も、公正な選挙を後押しするため選挙監視団を派遣した。フィリピン選管のガルシア委員長は13日の記者会見で、準備に「大きなトラブルはない」と述べていた。

 マルコス大統領が任命した暫定自治政府のマカクア首相を擁するバンサモロ連邦主義党(BFP)と、かつてフィリピンからの分離・独立を目指し政府軍と戦ったモロ・イスラム解放戦線(MILF)のエブラヒム議長率いる統一バンサモロ正義党(UBJP)が激しく争っている。