国産茶葉の使用が重視されてきたペットボトルや缶の緑茶飲料で、原料を輸入に頼るケースが急増している。国産茶葉の流通量減少と取引価格の高騰というダブルパンチが背景にある。「国産100%」の商品価値を消費者に分かりやすく伝えるため、官民が一体となった取り組みを進めているが、国内産地の空洞化への懸念がつきまとう。
財務省の貿易統計によると、緑茶の輸入量は2026年1~8月の累計で約4745トンとなり、25年の年間実績である約4609トンを上回った。ペットボトル飲料に代表される原料や加工用が約9割を占めるとされる。
国産茶葉の生産量は25年に7万5千トンと、過去15年間で約1万トン減った。高齢化による離農が主な要因だ。取引価格の高騰は、抹茶ブームにより海外でも需要が拡大していることが大きい。
輸入茶葉が浸透してきているが、消費者は商品の詳しい中身を把握しにくいのが実態だ。原料表示の1番目に「緑茶(国産)」と表示されていても、その後に記載された「緑茶エキス」などの原料は中国産というケースもある。























