神戸市内に「マル井パン」の名を冠したパン店が点在している。「井」を丸で囲ったマークはどの店も同じ。だが、いずれも街角のパン屋さんという店構えで、チェーンやフランチャイズではない。そのルーツをたどると、瀬戸内海に浮かぶ山口県のある島にたどり着いた。(井沢泰斗)
取材では少なくとも7事業者11店舗の営業が確認できた。西から順に、垂水区の「陸ノ(くがの)マル井パン」▽須磨区の「須磨マル井パン」▽同区の「マル井パン 板宿駅前店」▽長田区の「マル井パン タカトリ店」▽兵庫区の「上沢マル井パン」▽東灘区の「住吉マル井パン」など。
「今も年に1回は妹たちと順番に『大島』へ墓参りに行っています」。そう話すのは須磨マル井パンの店主藤井英則さん(74)だ。
大島とは、山口県南東部の屋代(やしろ)島にある周防大島町を指す。各店によると、そのルーツは大正期にさかのぼる。























