中国全人代の閉幕式に出席するため、北京の人民大会堂に向かう人民解放軍の代表ら=3月(共同)
 中国全人代の閉幕式に出席するため、北京の人民大会堂に向かう人民解放軍の代表ら=3月(共同)

 【北京共同】中国の習近平指導部が進める「反腐敗闘争」の影響で軍上層部が空洞化している。10月下旬に開かれた中国共産党の重要会議、第20期中央委員会第5回総会(5中総会)では軍の最高指導機関、中央軍事委員会の補充人事はなく、党籍剥奪処分が承認された高官33人のうち軍関係者が約半数の16人に上った。

 中国軍では大規模な汚職捜査で軍高官の失脚が相次ぐ。2022年に習国家主席を含む7人で構成された中央軍事委はこれまで5人が失脚し、習氏と規律部門出身で軍制服組トップの張昇民副主席の2人だけとなっている。

 5中総会では張氏が党政治局員に昇格。一方、習氏の腹心と見なされていた張又キョウ・元中央軍事委副主席らの党籍剥奪処分が承認された。党中枢の中央委員に10人が補充されたが、軍人は含まれなかった。

 北京の外交筋によると、通常は40人程度いる上将(中国軍階級の最高位)で現在、公の活動が確認されているのは張昇民氏や董軍国防相ら6人だけ。