かつて映写室だったとみられる部屋から専門書がずらりと並ぶ階下のフロアを眺める=ジュンク堂書店三宮店(撮影・風斗雅博)
かつて映写室だったとみられる部屋から専門書がずらりと並ぶ階下のフロアを眺める=ジュンク堂書店三宮店(撮影・風斗雅博)

 専門書などがずらりと並ぶのは、20年前まで映画館だった空間。かつての映写室からのぞくと、奥にスクリーンがあるように思えてくる。訪れた人たちの好奇心をくすぐる場であることは、今も変わらない。

 今年創業50周年を迎えた「ジュンク堂書店」三宮店の5階。ここには、阪神・淡路大震災を挟んだ2006年までの約30年間、同じビルで苦楽をともにしてきた東映系の映画館があった。

 同書店では当時、上映作に応じた棚作りで、書店員たちが知恵を絞った。夏休み期間中には、アニメ作品を鑑賞した子どもたちが、階下の児童書コーナーに殺到したという。

 時代は移り変わり、映画館は閉館に。約1100平方メートルのフロアは同書店が引き継ぎ、自然、理工、社会、人文系など約16万冊が埋め尽くす。11月1日は「本の日」。街の歴史にも思いをはせながら、お気に入りの一冊を見つけたい。(風斗雅博)