自民党保守派が、戦後80年の節目に合わせて石破茂首相がメッセージを発出するのではないかと警戒している。参院選で大敗を喫した首相が続投に意欲を示すのは、先の大戦を巡る見解表明に前向きとみるためだ。首相は閣議決定する「首相談話」の策定は既に見送ったものの、何らかを発信する可能性については態度を明らかにしていない。保守派は疑心暗鬼を募らせ、阻止しようと圧力を強めている。