プロ野球の日本シリーズが、きょう京セラドーム大阪で開幕する。クライマックスシリーズのファイナルステージをともに突破したセ・リーグの阪神タイガースと、パ・リーグのオリックス・バファローズが対戦する。阪神は9年ぶり7度目のシリーズ進出で、1985年以来38年ぶり2度目の頂点を目指す。3年連続のシリーズに臨むオリックスは、2年連続6度目(阪急ブレーブス時代を含む)の日本一を狙う。
阪神の本拠地は西宮市の甲子園球場、オリックスは大阪市西区の京セラドーム大阪で、神戸市須磨区のほっともっとフィールド神戸に準本拠地を置く。関西の球団同士が日本シリーズで対決するのは、南海ホークスと阪神が顔を合わせた64年以来、実に59年ぶりとなる。
関西の野球ファンは、2球団による頂上決戦を待ち望んでいたに違いない。経済的な効果も含めて関西全体の盛り上がりに期待したい。
ファイナルステージで広島東洋カープと戦った阪神は、シーズン中と変わらない守り勝つ野球で3連勝し、リーグ優勝による1勝のアドバンテージを加えて4勝0敗とした。
初戦では南あわじ市出身の村上頌樹(しょうき)投手が6回1失点の好投を見せ、勝ち越し打も放った。淡路市出身の近本光司選手も2点打で貢献した。第3戦では堅守が目立ち、打線は四球を選んで得点につなげた。岡田彰布(あきのぶ)監督が目指す野球を体現した試合だった。自らの野球観を選手に浸透させてきた監督の手腕が光る。
中嶋聡監督率いるオリックスは、2位の千葉ロッテマリーンズに15・5ゲーム差をつけてリーグ3連覇を果たし、全5球団に勝ち越した。3年連続の投手タイトル4冠に輝く山本由伸投手や宮城大弥(ひろや)投手らが安定し、首位打者を獲得した頓宮(とんぐう)裕真選手らが、米大リーグに移籍した主砲吉田正尚選手の穴を埋めた。
ロッテとのファイナルステージでは、第2戦で9回に逆転されて敗れるなど、苦しみながらも4勝1敗で勝ち上がった。調子の良い選手を起用する中嶋監督の采配とチームの勝負強さに磨きがかかっている。
両チームともに投手陣が充実している。初戦の予告先発は阪神が村上投手、オリックスは山本投手だ。同じ25歳の2人が、大舞台でどんな投球を見せてくれるだろうか。
両チームの本拠地は阪神なんば線と本線が結ぶ。米ニューヨークのヤンキースとメッツによるサブウエー(地下鉄)シリーズになぞらえ、今回はなんば線シリーズと呼ばれる。64年の御堂筋シリーズでは南海が4勝3敗で優勝した。ついに実現した関西対決で、球史に残る名勝負を繰り広げてもらいたい。

























