神戸の西側の海辺の町、垂水を久しぶりに訪れた。駅の近辺で生活に必要なものはなんでもそろうような、コンパクトで住みやすそうなところがいい。駅から北に数分歩いて、垂水センター街という商店街にある本屋、流泉書房さんをのぞく。前に来たときは、本を見ていると近くの魚屋さんの呼び込みの声が聞こえてきて、同じ神戸の西側でも山の方で暮らす僕にとってはなんだか新鮮で面白かった。商店街は八百屋や服屋、食堂や喫茶店などがあってにぎわっている。だが、あの魚屋さんもあった垂水廉売市場は閉鎖され大きな白い塀で囲まれている。９０年近く続いた市場は、再開発されて高層ビルが建つことになったそうだ。
