ヤマモトマサアキ・画
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  第二章 似た者同士(八十七)

 宗厳や弾正たちにとっては運が悪いとしか言いようがないが、果心が淀川から引いていた水路は、中嶋でも特に低地の場所を掘り進んで、浦江城手前まで大地を穿うがったものだった。