リモコンのボタンを押(お)すと、誰(だれ)も乗っていない田植え機のエンジンがうなりを上げ、そのまま水田の中を進み始めました。「チャッ、チャッ、チャッ」。緑の苗(なえ)が8列、左右30センチ間隔(かんかく)で次々と植え付けられていきます。田植え機は端(はし)のあぜに近づくと自動で一時停止(ていし)し、ボタン操作(そうさ)で器用にUターン。何度も往復(おうふく)し、作業を短時間できれいにやりとげました。
この「ロボット田植え機」は、広い水田での作業をスムーズに行えるよう考え出されました。苗を真っすぐ植えたら、その列をふまないようにしなくてはいけません。同じ場所を通らず水田全体に苗を植えるためのいろいろな工夫(くふう)がされています。