「人は見た目じゃない」と言うけど…
「人は見た目じゃない」と言うけど…

島根県に住む30代の主婦、K子さんは、家づくりをめぐってちょっとした“恐怖体験”に見舞われてしまったそうです。

事の起こりは約1年前。コツコツと頭金を貯め、ようやく憧れだったマイホームの新築に乗り出した矢先のこと。「夢の一歩を踏み出したつもりが、まさかこんな展開になるとは思いませんでした」とK子さんは語ります。

そのきっかけとなったのが、不動産屋の担当者との出会い。そこには、現代ならではの“サプライズ”が潜んでいたのです--。

■任侠映画さながらの担当者

K子さんが出会ったのは、50代くらいの恰幅のよい男性担当者。その方はブランドものの派手なバックルのベルトを着け、額には剃り込みの跡が見え隠れする風貌だったそうで…。

「どう見ても堅気ではない感じがして、最初から少し嫌だなと感じていました」とK子さん。態度も横柄で、希望を伝えようとしてもなかなか言い出しにくかったといいます。

■SNSが結んだ「奇妙なご縁」

さらにK子さんを驚かせた出来事がありました。ある日、何気なく見ていたSNSにその担当者らしき人物が「おすすめ」として表示されたのです。

「アイコンがそのまま本人で、こちらを煽って睨みつけるような自撮りだったんです。そのときは本当にゾクリとしました」と当時を振り返ります。プライベート用と業務用を分けていなかったからこそ、メールアドレスを介してアルゴリズムがせっせと“ご縁”を紡いでしまったのでしょう。当の本人は、気づきもしないままに…。

■意外な一面などはなく、SNSでも順当に怖かった

気になって恐る恐るアカウントをタップすると、そこには改造車の前でしゃがみ込む担当者の写真や、海水浴場の砂浜とおぼしき場所での集合写真がアップされていました。(なぜか全員ラッシュガードやサポーターを着用していたそうです)

「できればプライベートとは分けておいてほしかったですね。私たちから要望を出したり意見を言ったりするにも、相手があんな雰囲気じゃ怖くて言いにくいですから…」と、K子さんは苦笑しながらも率直な気持ちを語ってくれました。

結局、家づくり自体は無事に進んだものの、どこか気を使いながら打ち合わせに臨む羽目になったというK子さん。「今となっては笑い話ですけどね。でも、次にお願いする機会があったら、もう少し気さくな方にお願いしたいなと思っています」と笑顔で締めくくりました。

■笑い話では済まない場合も…

K子さんとは反対の立場で気まずい思いをした…という声も寄せられています。

・趣味でコスプレしてること、家族には秘密にしてたんです。だけど、すごく盛れたからついテンション上がってSNSに写真を載せちゃって…。その後すぐに叔父から「最近面白い趣味ができたみたいだね?」ってLINEが来て凍りつきました。そういえば、前にお歳暮のお礼でフォロー許可してたんだった…!(N子さん・学生)

・数年前に作ったバンド専用アカウント、ほとんど放置してたんです。ところが新規取引先からフォローが来てびっくり!猫を被って清楚で通していたのに、打ち合わせで「デスメタル、お好きなんですよね」と笑顔で突っ込まれてしまって…。そんなところまで見られるなんて思いもしなかったし、あんなに動揺したのは久しぶりです。(J理さん・会社員)

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これらも苦笑いするほかない体験ですが、笑い話にとどまらない面もあります。仕事とプライベートが密接に結びつきやすいデジタル社会では、ちょっとした設定ミスがリスクになることも。人間関係に妙な影を落としてしまう前に、いま一度SNSの設定を見直してみてはいかがでしょうか。

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◆はいどろ漫画 日常の事件や、身近なスカッと話をお届け!【はいどろ漫画】のInstagramで連載漫画を描いてます。