みなさんは結婚を考える際、相手の勤務先を気にしたことはありますか。全国の男女800人に結婚相手に望む勤め先を聞いたところ、1位が国家公務員、2位が地方公務員と公務員が大きな人気を集め、そのほかにもトヨタ自動車や任天堂など、大企業の名前が挙がりました。
この調査は、法人会員向けに与信管理クラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社が、2025年6月にインターネット上で実施し、全国の20~59歳の男女800人から回答を得たものです。
「この企業に勤める人と結婚したいランキング」の1位は、「国家公務員」(回答率8.4%)、次いで2位「地方公務員」(同 8.0%)、3位「トヨタ自動車」(同7.9%)でした。なお、4位以下は「任天堂」(同 7.3%)、「グーグル(Google)」(同 5.3%)、「味の素」(同 5.1%)、「パナソニック」(同 5.0%)が続きます。
公務員は、調査対象となった第6回調査以降、10回連続で1位・2位を独占し続け、3位の「トヨタ自動車」は、公務員を除いた民間企業では13回連続1位です。
一方で、コンプライアンス問題が生じている「三菱UFJ銀行」(同15位→34位)や「フジテレビジョン」(同108位→152位)、業績不振が取り沙汰される「資生堂」(前回15位→今回39位)「日産自動車」(同70位→135位)は、軒並みランクダウンとなりました。
結婚したいランキングを男女別で集計したところ、男性の回答1位は「トヨタ自動車」(回答率7.5%)でした。2位は同率で「任天堂」(同7.3%)と「国家公務員」(同7.3%)、4位に「地方公務員」(同6.3%)が続きます。男性の回答では、10年近く「国家公務員」と「地方公務員」がトップを独占していましたが、今回初めて民間企業の「トヨタ自動」と「任天堂」がランクインしました。
一方、女性の回答は1位が「地方公務員」(同9.8%)、2位「国家公務員」(同9.5%)、3位「トヨタ自動車」(同8.3%)となり、公務員人気が続きます。
結婚相手の勤務先に望む条件をたずねたところ、年齢・性別を問わず「給与額」が1位となりました。ただし、男女別で見た場合、男性は(43.0%)、女性が(58.8%)と、女性の方が安定した収入を望む傾向がうかがえます。
結婚相手に希望する最低年収の質問では、前回調査と比べ「年収は気にしない」「300万円以上」の回答が減り、400万円~2000万円以上の合計ポイントが増加に転じました。近年の物価高騰の影響から、従来より高い年収を希望する人が増えていると考えられます。
今回の調査も国家公務員と地方公務員が1位・2位を独占し、民間企業の首位は13年連続でトヨタ自動車となりました。公務員や業績が安定した企業など、雇用や収入の安定性を重視する傾向が続いています。
結婚相手の勤務先で重視する項目は「給与」と答えた人が最も多く、前回より希望する最低年収の額も上がっています。特に女性はその傾向が強く、6割近くが平均年収より高い金額を希望していました。
安定した結婚生活を維持するには、雇用と収入の安定が欠かせません。調査を行った同社は「『この企業に勤める人と結婚したい』と思われるような企業となるには、業績の向上や従業員への給与還元、優秀な人材の確保といった流れを継続させなくてはならない」とコメントしています。
【出典】
リスクモンスター株式会社/この企業に勤める人と結婚したいランキング 調査