不動産投資で重視する立地条件は? ※画像はイメージです(Takashi Images/stock.adobe.com)
不動産投資で重視する立地条件は? ※画像はイメージです(Takashi Images/stock.adobe.com)

株式会社AlbaLink(東京都江東区)が運営する不動産情報メディア『不動産投資の森』は、このほど「不動産投資で重視する立地条件」に関する意識調査を実施しました。その結果、「交通の便がいいこと」が最重視されていることがわかりました。では、立地以外で重視しているのはどのような条件なのでしょうか。

調査は、不動産投資に関心がある全国の20~60代以上の男女400人を対象として、2025年8月~9月の期間にインターネットで実施されました。

まず、「不動産投資で重視する立地条件」を聞いたところ、「交通の便がいい」(64.8%)がダントツとなりました。

次いで、2位「人口が増加している」(16.3%)、3位「商業施設に近い」(14.3%)、4位「今後の開発が見込まれる」(12.5%)が続き、駅チカで駅周辺の再開発計画があるなど、今の借り手に選ばれやすく、将来的にも長く安定して価値を保てる立地が求められていることがわかりました。それぞれの回答についてのコメントは以下の通りです。

【1位:交通の便がいい】
▽利便性が高いと人気が出て、借り手も多いと思う(50代女性)
▽最寄り駅に普通列車だけでなく、急行列車や快速列車が停まること。普通列車しか停まらない駅は人気がなく、発展が遅い(60代以上男性)
▽入居者が部屋を探す際、最も優先する条件のひとつが駅からの距離だと考えるからです。単身者向けの物件では、通勤・通学の利便性が直接的に空室リスクの低減につながります。駅から近いという価値は、建物の築年数が経過しても色褪せにくく、長期的に安定した家賃収入を得るための最も重要な要素だと思っています(30代男性)

【2位:人口が増加している】
▽人口の増減こそが、一番重要なファクターだから(50代男性)
▽若年層の人口が増加しているか。近隣でマンションを購入する可能性があるから(40代女性)
▽投資するなら売却益の見込める場所がいい。ただ駅近のように価値が上がっている場所は下がりにくい一方、投資するのに莫大な金額がかかる。そのため人口が増える見込みのあるエリアに投資したい(30代男性)

【3位:商業施設に近い】
▽世代問わず需要がありそうだから(30代女性)
▽日用品や食料品が近くで簡単に買えると生活が楽です(50代男性)
▽安定的に収入が入るよう、住む人の導線がしっかりしているといいと思っている(30代女性)

【4位:今後の開発が見込まれる】
▽土地の価格が下がりにくいから(20代男性)
▽将来的に値上がりが期待できそうだから(30代女性)
▽長期的な目線で利益を出すためには、県や市の計画を重視することが確実。駅近だったとしても再開発の候補でなければ、人口が減る日本では廃れる一方(40代男性)

他方、「不動産投資で立地以外で重視する条件」については、1位「築年数」(38.0%)、2位「物件価格」(33.8%)、3位「利回り」(26.8%)などが上位となり、全体的な傾向としては、リスクを抑え、安心して不動産投資を続けられる条件を整えたいという意識がうかがえます。

回答者からは、「物件価格。無理に投資してしまうと自分の生活を脅かす結果につながってしまうため、安心して投資できる予算で無理なく行っていきたい」(30代女性)、「築年数と建物の管理状態。新耐震基準を満たしていることはもちろん、長期修繕計画が適切に立てられ、実行されているかを確認する」(30代男性)、「築年数や利回りが重要。築年数が過剰にかさんでいると、修繕が必要になる可能性があるため。利回りは空室リスクにより変動するため、余裕のある計画を立てたい」(40代男性)といった声が目立ちました。

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【出典】
▽不動産投資の森/【不動産投資で重視する立地条件ランキング】全国400人アンケート調査