家の近くで偶然遭遇したコウノトリの写真を撮り、「願掛け」で待ち受けにしたところ、その1カ月後にまさかの“三つ子妊娠”が判明した--。そんな奇跡的なエピソードがInstagramに投稿され、大きな注目を集めています。投稿したのは、4人の子どもの母・あすかさん(@asuka_4kids__)です。
あすかさんがコウノトリを見つけたのは、妊娠が分かる1カ月前。夫婦で自宅近くを歩いていた時のことでした。あすかさんの住む地域にコウノトリが来ることはとても珍しく、60年近く住む近所の方も「初めて見た」と言っていたほど特別な出来事だったといいます。
「三つ子だと分かった時には、夫婦で『あの時のコウノトリ、やっぱり奇跡だったんだね!』と興奮しながら話しました」
妊娠発覚後の最初の1カ月は双子だと言われていたといいます。しかし3回目の健診で、エコーを見ながら医師から“三つ子”だと告げられたのだそうです。
“三つ子”だと分かった瞬間、あすかさん夫婦は驚きすぎて思わず笑ってしまったといいます。
「『妊娠そのものが奇跡。そのうえ3人も授かれたことが嬉しい』と夫が言ってくれました」
家族へ報告した際にも驚きの声が上がったといいます。
「両親も『双子は聞いたことあるけれど、三つ子は見たことがない!』ととても驚いていました。それでも『協力するから、みんなで育てようね』と言ってくれ、家族全員で支えようという気持ちがとても心強かったです」
一方で、三つ子ならではの不安も大きかったそうです。
「胎盤1つから3人同時に栄養が届けられるので、成長の差が出てしまわないか、無事に出産できるのか……不安は大きかったです。でも、赤ちゃんを授かりたいという思いが強かったので、不安以上に喜びの方が大きかったです」
驚きと喜びの連続だった妊婦生活ですが、身体への負担もとても大きいものでした。
「お腹が大きくなるスピードがとにかく早く、妊娠6カ月ですでに臨月と間違われるほどでした。お腹が重くて思うように動けず、仰向けで寝られない、寝返りができない、胃が圧迫されて一度に食べられないので1日5食に分けて少しずつ食べるなど、日々工夫して過ごしていました」
ハイリスク妊婦ということで、帝王切開予定日の2カ月前には管理入院に。コロナ禍での面会禁止で、家族と会えない状況が続きました。
「家族に会えない寂しさはとても大きかったです。でも、同時期に双子を妊娠していた方と仲良くなり、おしゃべりする時間が気分転換になりました。そのご縁は今も続いていて、“双子・三つ子ママ友”として子どもたちを連れて集まる仲になっています」
出産当日、手術室には10人以上のスタッフが立ち会いました。生まれる前、肺が未熟だと産声が聞こえない可能性があると医師から聞いていたそうです。しかし手術台の上で、あすかさんは無事に3人分の産声を順番に耳にしました。
「1人目は『本当に生まれた…泣いてくれた…』という安心感でした。2人目は1分後に大きな声で泣いてくれて、『本当に2人も生まれたんだ…!』と喜びが押し寄せました。3人目の、とても小さな『みゃ~』という声が聞こえた瞬間、『3人とも泣いてくれた…!』と心の底からホッとしました」
無事に手術を終えたあすかさんは感動でいっぱいになり、「『先生、握手してください!感謝です!』と手術室の先生方に握手を求めたほどです」と振り返ります。
現在、三つ子ちゃんは4歳。妹も誕生し、お兄ちゃんになった3人は元気いっぱいに走り回り、ケンカして、笑って、食べて、遊ぶ毎日だといいます。
「小さい頃は熱を出しやすかった3人ですが、今ではそれも減って、大きくなったと感じます。3人でふざけたり、笑いあったり、ご飯を楽しそうに食べていたり、並んで寝ている姿を見ると、ふと『あぁ、奇跡だな』としみじみ感じます」























