令和以降、元大手企業勤務や有名大学卒業など高スペックなナイトワーカーが一気に増えました。特別な肩書きをセールスポイントに知名度を上げる人も多いですが、実は経歴が発言通りとは限りません。
いざフタを開けてみたら、優秀な不動産営業マンだったはずが「不動産会社の事務員だった」やら、高学歴といっても1年も大学へ通わず中退したとか、聞く人によっては裏切られた気持ちになる肩書きが横行しています。ではこのような高スペックで知名度を上げているキャストはどれくらいが本当なのでしょうか。
■高スペック+物珍しい経歴の7割がウソなワケ
実際に調べてみると、高スペックかつ珍しい経歴を持つ人の7割がウソでした。ただ、「近しいところにはいたけど、立場が違う」「一瞬その場に身を置いていたものの、すぐに去った」「候補生や予備軍で終わっている」など、経歴に少し触れていうレベルの人は多かったです。
冒頭でも不動産の例を挙げたように、看護師出身が実は看護学校行っただけ、銀行員と言いつつ滞在期間はわずか3カ月などは、当たり前のように存在していました。
またセクシー業界も全く同じで「東●大学出身がデビュー」なんて肩書きの女優さんは高確率で嘘。実際は「受験しただけ」の人が大多数でしょう。とはいえ受験しただけでも肩書としてはインパクトが強いようです。
■経歴を“盛って”いる張本人の心理
このように夜のお店のキャストやセクシー女優たちは経歴を偽っているケースが多いです。これを聞くと「嘘をついて心が痛まないのか」なんて思う人もいるでしょう。しかし人気商売であるため、このような経歴詐称で心を痛める人は、キャストとして長く勤められない傾向があります。
一方で「バレたらやべー、深く突っ込まないで」「SNSで真実を書き込まれたら怖い」と、不安を抱える人は多いようです。完璧なシナリオを組んでも、名前が売れる→事実が捲れる話も珍しくはないとか。どんなに本人が注意を払っても、元同僚がSNSに真実をリークする、仲の良い友達が裏切って暴露するなどなど、ウソがバレるのはネット社会の常です。
お客さんたちも経歴詐称には慣れっこ。指名客なら自分の好きな子に対してチクチクと突っ込みはしないでしょうし、ベテラン客ほど「はいはい。よくあることだね」といったところでしょう。セクシー女優もそうです。彼らは騙されに騙され、目が肥えていますから、物珍しい肩書きを簡単に信じません。
まるで全てが嘘のように書きましたが、「あくまで7割」です。つまり残りの3割は本物で、実際に高学歴&大手企業勤務の人間が本当に歓楽街へと流れてくる時代でもあります。
さまざまなタイプの女の子が増えるのは見ていて楽しいだけではなく、その業界の発展・充実へと繋がります。優秀なキャストや女優さんを発見したら「せっかくのハイスペックをこんなところで消費するのか」と思うのではなく、“業界を盛り上げてくれる最強キャラクター”として捉えてほしいものです。
◆たかなし亜妖(たかなし・あや)
元セクシー女優のシナリオライター・フリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ゲーム会社のシナリオ担当をしながらライターとしての修業を積み、のちに独立。現在は企画系ライターとしてあらゆるメディアで活躍中。
























