ガソリンスタンドで火災を防ぐために注意するべきポイントとは ※画像はイメージです(まー1234567890/photoAC)
ガソリンスタンドで火災を防ぐために注意するべきポイントとは ※画像はイメージです(まー1234567890/photoAC)

総務省消防庁によると、2019年のガソリンスタンドなどを含む危険物施設の火災は、218件発生しており、うち静電気火花が原因の火災は40件でした。こうした事故は過去の話に限りません。

愛知県豊橋市では2024年12月に、静電気が原因とみられる火災が発生しています。60代の男性がセルフ式給油所で車に給油していたところ静電気が給油口へ引火し、座席シートなどが焼けました。幸い近くにあった消火器で消し止められましたが、日常的な給油の場面でも、わずかな静電気が火災につながる可能性があることを示す事例です。

一方、SNSでは火気厳禁であるガソリンスタンド内で喫煙したり、ライターを使用したりする様子を捉えた投稿も見られ、引火の危険性について活発に意見が交わされています。こうした実例や声を踏まえ、あらためて「ガソリンスタンドで何が危険なのか」について、JAF(一般社団法人日本自動車連盟)兵庫支部の担当者に話を聞きました。

■ガソリンは給油中も気化しているため非常に危険

ーガソリンスタンドが火気厳禁となっている理由はなんでしょうか?

ガソリンはマイナス40℃という低温でも気化(気体となること)するため、非常に引火しやすく、爆発の危険性が高い物質です。

タバコなどの火気はもちろん、静電気によっても引火する可能性があります。また、ガソリンは給油中も気化しており、気体は目に見えず非常に危険なため火気厳禁となっています。

ー具体的には、どのような行為が危険なのでしょうか。

例えば「所定の場所以外でたばこ(電子たばこ含む)を吸う」「ライターに火をつける」「エンジンをかけたまま給油する」「静電気シートに触れずに給油する」ですね。その他にも、給油中に子どもを近づけるのは危険ですし、セルフスタンドで、携行缶などへの小分け給油をする行為は禁止されています。

ー安全に給油するためのポイントはありますか。

タバコやライターなどを使用しないことに加え、給油の際はエンジンをかならず停止し、気化したガソリンが車内に入らないよう窓やドアも閉めてください。

セルフスタンドの場合では、静電気によって引火する可能性があるため、空気の乾燥している季節でなくとも、必ず給油機本体に設置されている「静電気除去シート」に触れ、体に溜まった静電気を取り除いてから給油してください。

また、ノズルの色を確認し、給油する油種(ガソリン・軽油)を十分に確認するのは重要です。軽油には軽自動車の「軽」という文字が含まれていますが、実際にはディーゼルエンジン専用の燃料です。誤って給油しないよう注意してください。

その他にも、ノズルはしっかりと握って持ち上げ、給油口にノズルの先端をしっかりと差し込むことや、自動停止後にさらに給油すると溢れることがあるため、停止後の給油はしないこと、給油後はフューエルキャップをしっかりと締めることもポイントです。

これらのポイントを踏まえて、安全な給油をお願いします。

(まいどなニュース特約・長澤 芳子)