国内では避けて通れない地震という問題。自分が被災した場合どのような行動を取るべきか、知っておくことが大切でしょう。
漫画家・大塚志郎さんの作品『マンガでわかる! 死亡ピンチからの生還図鑑 地震を生きのびろ!』からの抜粋エピソード『車が電気を帯びた恐れがある場合の脱出方法』では、車が電線に引っかかってしまった際のエピソードが描かれています。同作はX(旧Twitter)に投稿されると、約1.4万いいねもの注目を集めました。
ある日主人公たち5人組は、車で移動していました。すると目の前に電柱が倒れてきて、電線が車体に当たってしまいます。車に電柱が当たらなかったため、避けて進めると判断した運転席の青年は、助手席に座るジローに外から車を誘導するように依頼します。
それを聞いたジローがドアハンドルに手をかけようとすると、後部座席に座る少女が「ストップジロー君」と声をあげました。続けて少女は「ドアハンドルに触れると死にますよ」と忠告するのでした。
続けて少女は、兄である運転席に座る青年に「エンジンをきって下さいお兄さん」と言い、全員に向かって「みなさんも動かないで」と話します。その理由は、車が電線に接触してしまっているため、車体に多量の電気が帯びている可能性があるからです。
この説明を聞いて、ふとジローは「でもなんで今オレら平気なんだ?」と疑問を抱きます。すると少女はジローに「車の車内は感電しない設計になっているからです」と答えました。ただ、シートベルトの金具やドアハンドルは感電のリスクがあることも加えて説明します。
続けて少女は、「電線に接触した場合、すみやかにエンジンをきりなるべく動かず車内にとどまり、電力会社に助けを求めるのが正しい行動です」と解説し、彼らはその解説の通りに行動します。
さらに少女は、もし電力会社が来るまえに車から脱出しなければならない場合、窓から脱出することになることや、ヘッドレストなどでサイドガラスを割り、外の床にゴム製のものを投げておき、車体に触れないよう這い出るという方法も解説するのでした。
この方法は感電のリスクが伴うため、急いで脱出する必要がない場合は車内でじっとしている方が安全だそう。しばらくして、電力会社が助けにやってきたところで物語は締めくくられます。
読者からは「感電のリスクは盲点だった」「知らなかったら自分もドアハンドル触ってたかも」などの声が寄せられています。そこで、作者の大塚志郎さんに話を聞きました。
■地震は日本に住むうえでは避けられない危機
-同作において、地震をテーマに描かれたきっかけを教えてください
「生還図鑑」は日常の様々な危機の回避方法を漫画で覚えられる、というテーマの漫画です。地震は地震大国である日本に住むうえでは避けられない危機ですので、いつかテーマにしたいと思っていました。それが今回実現できました。
-車が電気を帯びた可能性がある場合、その車は廃車となってしまうのでしょうか?
電線は高圧なので廃車になると思います。雷に打たれた場合も廃車か、修理が必要になると思います。車は精密機械なので、強い電気を帯びた可能性があるならば、すぐに修理に出したほうがいいと思います。一見問題なさそうでも、内蔵されている様々な機器が誤作動を起こす可能性があります。
-同作の他にも災害などをテーマにした作品はありますか?
生還図鑑は、元々はXなどに投稿していた、日常の危機回避を伝えるショート漫画でした。現在も「大塚志郎」名義で、Xで定期的に危機回避マンガを投稿していますので、ぜひ検索して見てみてください。
他にも広く読まれたのは「底なし沼からの脱出方法」「車のガラスを割って脱出する方法」「鯨の爆発の危険」「山で遭難した時やってしまいがちなやってはいけないこと」などです。ぜひ読んでみてください!
そしてそれを長編にしてテーマごとにまとめたのが、宝島社から刊行されている『マンガでわかる!死亡ピンチからの生還図鑑』シリーズです。水の危険や道路の危険を収録した1作目、山で起きる危険を収録した2作目、そして地震の危険をまとめた同作を3作目として刊行されています。
子どもが読めるように全ての漢字に読み仮名がふってありますので、ぜひ書店でお買い求めください!
(海川 まこと/漫画収集家)
























