みなさんは、賃貸物件を探す際に「せっかくこだわったのに、実際にはほとんど使っていない」と感じたことはありませんか。お部屋探しのリーディングカンパニーである株式会社CHINTAIが行ったアンケート調査で、回答者の35.9%、約3人に1人が「設備にこだわりすぎた」と感じた経験があることが明らかになりました。"人気設備=必須条件"という思い込みが、住まい選びに影響を与えている実態が浮き彫りになっています。
この調査は、全国の一人暮らし経験のある10代~30代の男女967名を対象として、2026年1月にインターネット上で実施しました。
■こだわりの設備・条件1位は「バス・トイレ別」
まず、お部屋探しの際にこだわった設備・条件として最も多く挙がったのは、「バス・トイレ別」(58.6%)でした。次いで「独立洗面台」(32.9%)、「収納」「モニター付きインターホン」(いずれも29.1%)、「オートロック」(28.7%)と続き、生活の快適性や防犯面に関する設備が上位を占めました。
また、「温水洗浄便座」(24.7%)や「宅配ボックス」(24.2%)といった利便性を高める設備も一定の支持を集めました。一方、「南向き」(21.8%)や「追い焚き機能」(20.7%)、「浴室乾燥」(20.5%)など、"なんとなく安心""あると便利"というイメージで選ばれやすい条件も一定数見られました。
■実際に恩恵を感じなかった設備・条件1位は「南向き」
次に、こだわったものの、実際にはあまり恩恵を感じなかった設備・条件の1位は「南向き」でした。続いて「バス・トイレ別」「追い焚き機能」「浴室乾燥」「温水洗浄便座」「モニター付きインターホン」となり、いずれも一般的に人気の高い設備が並ぶ結果となりました。こだわって選んだ設備が、必ずしも満足度に直結するわけではないことがわかります。
■恩恵を感じなかった理由は「生活スタイルに合わなかった」
また、設備にこだわったにもかかわらず恩恵を感じなかった理由として、「生活スタイルに合わなかった」(42.3%)が最多となりました。次いで「想像より使う頻度が少なかった」(31.9%)、「他の方法で十分代用できた」(30.3%)と続いています。
自由回答では、代用したアイデアも多く寄せられました。
「2口コンロ」を使わなかった人の声
・卓上コンロで十分だったなと思いました。
・IHクッキングヒーターの代用で十分でした。
・コンロが2口なくても、電子レンジ調理で代用できました。
・電子レンジ調理やスーパーのお惣菜で問題なかったです。
「追い焚き」を使わなかった人の声
・毎回お風呂を入れる方が経済的によかったです。
・追い焚きをしないで、お風呂が沸いたらすぐに入るようにしました。
このように、工夫次第で設備がなくても快適に暮らせるケースは少なくないようです。設備そのものの優劣よりも、自分の生活スタイルとの"相性"が、満足度を左右する大きな要因といえるでしょう。
■3人に1人が「設備にこだわりすぎた」と実感
そして、実際に住んでから設備にこだわりすぎたと感じたことがあるかを尋ねたところ、「あまりない」(34.8%)、「全くない」(29.4%)と答えた人が64.2%を占める結果となりました。
一方で、「たまにある」(24.9%)と「よくある」(11.0%)を合わせると35.9%、約3人に1人がそう感じた経験があると回答しました。
設備へのこだわりに対する実感には個人差があることもわかります。こだわりが"後悔"につながるかどうかは、その人の生活スタイルや価値観によって大きく異なるといえるでしょう。
■設備のこだわりを緩めると、家賃や広さにメリット
最後に、設備・条件へのこだわりを緩めたことで得られたメリットとしては、「家賃が安くなった」(29.9%)が最多でした。次いで「お部屋の広さに満足できた」(21.6%)、「駅近など別の条件を優先できた」(21.5%)、「希望エリアに住むことができた」(15.3%)、「手間やコストが減りストレスを減らせた」(8.9%)となりました。設備条件を見直すことで、住まい選びの選択肢が広がった実態がうかがえます。
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今回の調査から、「人気設備=必須条件」という固定観念が、必ずしも自分の暮らしに合うとは限らないことが明らかになりました。設備にこだわるあまり、家賃や広さ、立地といった他の重要な条件を犠牲にしてしまうケースもあるようです。物件選びの際には、まず自分自身の生活スタイルや価値観を見つめ直したうえで、本当に必要な条件を絞り込む視点が、納得感のある住まい選びへの近道となりそうです。
【出典】
リーディングカンパニー株式会社CHINTAI
























