なぜ深夜にポチってしまうのか… ※画像はイメージです(aijiro/stock.adobe.com)
なぜ深夜にポチってしまうのか… ※画像はイメージです(aijiro/stock.adobe.com)

みなさんは、深夜にネットサーフィンをしていて、「ついポチってしまった」という経験はありませんか。株式会社HADO(東京都渋谷区)が運営する消費者参加型メディア『Monita(モニタ)』が実施した「深夜のテンションで注文して後悔した買い物」に関する実態調査によると、商品を注文した時刻のピークは「午前1時台」に集中していることがわかりました。

調査は、20~60代の男女24人を対象として、2026年4月にインターネットで実施されました。

調査の結果、「商品を注文した時刻」は「午前1時台」(33.3%)が最も多く、「午前2時台」(16.7%)や「午前3時台」(8.3%)を合わせると、全体の約7割を占め、深夜帯に理性が著しく低下する実態が判明しました。

日中の仕事や家事、SNS等の情報から解放され、自分自身の自由時間がピークに達するこの時間帯は、同時に一日の「判断疲れ(意思決定の疲弊)」が最も顕著になるタイミングでもあるといいます。

日中であれば「収納場所がない」「本当に必要か」と立ち止まれる冷静なリスク管理も、深夜の静寂の中では「自分への正当な報酬」や「現状打破の期待」というポジティブな側面のみが強調され、本来の生活スケールを逸脱した「業務用サイズ」や「非日常的な雑貨」に対しても、即時の購入ボタン押下を促す「心理的ハードルの低下」が起きている実態が浮き彫りになりました。

次に、どのようなジャンルの商品が「後悔の種」になりやすいのかを分析しました。その結果、「インテリア・雑貨」「日用品」(いずれも25.0%)、「食品・グルメ」(20.8%)が上位となり、「いつか必ず使うものだから」「まとめ買いの方がお得だから」という一見、論理的な言い訳が深夜の脳に免罪符を与え、結果として一般家庭のスケールを逸脱した買い物を引き起こすことがうかがえました。

また、「購入者の年齢層」を見ると、30代(37.5%)と40代(33.3%)で全体の約7割を占め、日中、会社や家庭で責任ある立場にあり、自分の時間を深夜にしか持てない働き盛り世代にとって、深夜のポチりは単なる買い物ではなく、抑圧された自己決定権の爆発、あるいは「手軽なストレス解消」の手段となっていることが推察されます。

では、なぜ「物量のバグ」は起こるのでしょうか。

「届いて絶句した物」の具体的エピソードを分析したところ、以下の3つのミスマッチが浮かび上がりました。

【収納リソースの侵害】
24kgの漂白剤、3kgの生牡蠣など、「コスパ」という深夜の謎理論が、居住スペースという物理的コストを上回ってしまう現象。

【消費能力の見誤り】
100食分の乾燥わかめ、1kgのタピオカなど、調理の手間や消費スピードという「時間軸」の計算がシャットダウンされる現象。

【期待値のミスマッチ】
光るクラゲの水槽や中国製腕時計など、画面上の幻想的なイメージと、届いた実物の「チープな現実」との温度差。

このような調査結果を踏まえて同社は、「大切なのは、意志の力に頼らず、物理的・時間的な防波堤を築くことです。夜中に聞こえる『今買わないと一生後悔する』という心の声も、翌朝に見返せば『なぜこれが必要だと思ったのか』という冷静な疑問に変わっているはずです」とコメントしています。

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【出典】
▽Monita(モニタ)調べ/【真夜中の誤算】深夜の買い物で後悔…ネットショッピング失敗談-午前1時過ぎの「テンション」が招く脳のバグと対策を徹底考察