フラットンの外観(みやほさん提供)
フラットンの外観(みやほさん提供)

国内初のフルフラットシートの夜行バス「フラットン」がSNS上で大きな注目を集めている。

「昨晩の宿は高知駅前観光のフルフラットシート夜行バス『フラットン』でした。下段でしたが、シートに入り込むだけで一苦労。変な動きでようやく入るうちに肩の筋を痛めたりする。ドイツで見た潜水艦の寝台よりも狭い。583系の最上段はこんなんだったのかしら? 身長184cmの私では足を伸ばせず、必然的に横向いて膝を曲げて寝ることに。 しかしポジションさえ安定してしまえば快適そのもの。中途覚醒せずに7時間以上は寝られました。 JRのドリーム高知号が廃止されて以来、東京からの高知直通バスは4列シートしかないので、今後も利用したいです。ただし上段で…。」

とその模様を紹介したのはみやほさん(@miyaho)。

フラットンは昨年12月から高知駅前観光が運行している高速夜行バス。幼い頃から飛行機模型作りに親しんでいた同社会長のアイデアで、 長距離夜行バス乗車時の疲労を解消するために設計された上下移動式のフルフラットシート「ソメイユプロフォン」を搭載しているそうだ。

しかし、みやほさんが投稿した画像を見る限り、その座席空間はたしかに狭い。車内には上下2段、横3列、縦4列で席が配置されているそうだが、下部座席の場合は上下の間隔がわずか51cmなのだという。

みやほさんに話を聞いた。

ーーフラットンを利用された経緯は?

みやほ:夏季休暇で高知に行くためです。須崎市で今だけ食べられるメジカの新子を食べに行く目的でした。

発着地は東京八重洲バスターミナルから高知駅。料金は1万4400円でした。空路以外では、東京から高知へ直通する交通手段が4列シートの夜行バスのフラットンしかないため選択しました。

ーーご利用のご感想をあらためてお聞かせください。

みやほ:狭さ以外のホスピタリティは非常に良いものだと思いました。料金は高くなってしまうとは思いますが、せめて2列にしてほしいですね。

また、寝台のDIY感が強く、体に当たると痛めるのではないかと心配になりました。もっと柔らかな素材や、凹凸のないデザインだと安心感が出る気がします。

ーーご投稿に対し大きな反響がありました。

みやほ:事故が起きた際の避難経路の確保を不安視する声が多かったなと感じました。もし事故が起きると、私も下段からすぐに出られるか自信がありません。通路もかなり狭いため混乱が起きそうです。ただし、非常口周辺は他のバスより空間に余裕がありました。

  ◇  ◇

SNSユーザーたちから
「うわっ、それは窮屈そう!そんな狭い空間でくつろごうとするなんて想像もできないわ」
「急行『きたぐに』に仕事で大阪から3回乗車した。2回上段、1回中段。上段は登り降り以外は快適。中段は狭いし上段の人のゴソゴソで落ち着かない。下段は『登り降りしなくていい以外のメリットがない』とか」
「いびきや体臭酷い人と一緒になったら地獄だなこりゃ」
など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。

一部で安全性を不安視されるフラットンだが、前後左右のガードや体を固定するシートベルトが設置されており、国交省のガイドラインに沿った設計となっているようだ。今後、旅行客の人気を得ることはできるだろうか。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)