道路1本挟んだだけで家賃が全然違う!その理由は…?
道路1本挟んだだけで家賃が全然違う!その理由は…?

賃貸物件の値段の差は最寄り駅や駅からの距離、築年数に広さ、付帯設備などなど多数ありますが、それらの条件が「ほぼ同じ」なら賃料も「ほぼ同じ」、いわゆる相場通りの金額に落ち着くのが一般的です。

しかし、そんな「ほぼ同じ」条件なのにたったひとつの「ある条件」が違うだけで家賃が大幅に違う、というレアケースが生じることがあります。

今回は「道路を挟んで向かい合うほぼ同じ条件のマンションの家賃が1.4倍違う」という特に珍しい事例をご紹介します!

■初めての転勤、初めての関西

Aさん(関西在住、30代、主婦)は夫の転勤で関西に引っ越してきました。生まれも育ちも東京で、関西に住むのは夫もAさんも初めてです。親戚や友人もほとんどいない関西ですが、幸い同じ部署の先輩が関西に転勤経験があり、関西支社に通勤しやすく暮らしやすいと評判のオススメ地域を教えてくれて最初の部屋探しはすぐに決めることができました。

転勤が決まった時点では長女がまだ1歳だったこともあり、広めの1LDKマンションを契約しましたが、2人目妊娠を機にファミリー向けの賃貸マンションに引っ越すことに。

最初の引っ越しでは「駅から近いこと」「スーパーやドラッグストアが近いこと」など、調べやすいポイントが最優先だったため、あまり悩むことはありませんでしたが、今度の引っ越しでは通いやすい保育園や幼稚園の選択肢、将来的には小学校までの距離、治安の良さなど気になるポイントが増えます。

前回の引っ越し時とは違い時間に余裕があるため、Aさんはネットでじっくり検索し、気になるエリアには実際に足を運んでみることにしました。

■駅まで徒歩8分、近隣に大型スーパーあり便利なファミリー向け賃貸マンションを発見

Aさんの検索条件は「駅徒歩15分以内、2LDKもしくは3LDK、60㎡以上」の3つ。検索結果からいくつかの物件をピックアップして、実際に現地を見に行ってみたところ、Aさん夫婦はある2つの物件が気になります。

その2つの物件は、同じ通りに面して南側と北側に建つマンション。同じ3LDKのオートロック付きで、南側マンションが14万8000円、北側21万円で約1.4倍違う家賃にAさんはビックリ。

南側マンションの方が築年数が3年浅く、平米数は5㎡ほど広いものの、正直家賃が5万円以上違うほどの違いがあるとは思えません。

Aさんは他の条件もチェックしました。両方角部屋でもないし、フロアも4階と5階でほぼ一緒、賃料に駐車場代が含まれるわけでもない、管理費はだいたい同額…。

そこから気になって周辺の物件を見ていくと、2LDK以上のいわゆる「ファミリー物件」は明らかに北側が全体的に2~3割程度賃料が高いことに気がつきました。ところが、不思議なことにワンルームマンションではそこまで大きな違いはありません。

■地元のママ友が教えてくれた「家賃1.4倍の理由」とは??

Aさんは児童館で知り合ったママ友にその話をしてみたところ、あっさりと「正解」を教えてもらうことができたそうです。

それは「校区が違うから」というもの。その通りが小学校と中学校の校区の境であり、北側の校区はいわゆる教育熱心な層が多い「人気校区」で、南側の校区はトラブルが多いと言われている「不人気校区」。

より上位の高校や大学に進学を目指したいなら、人気校区に通学している方が周囲の良い影響を受けられると思うよ、というものでした。

評判の病院やおすすめの習い事の先生にも詳しいから特別にそういうこと知っているの?と聞いたところ「いや、地元ならみんな知ってると思う。ウチも絶対南側には行かないかな」との返事に、Aさんは「そんなに違うならこの金額差も仕方ないか」と思えたそうです。

確かに、子育ての時期をこれから迎える世代にとって、校区は引っ越し先選びの大事なポイントになるかもしれませんね!

(まいどなニュース特約・中瀬 えみ)