ペットの命や健康を守るために飼い主自身が節電を我慢する「ペットファースト」の実態とは ※画像はイメージです(studiolaut/stock.adobe.com)
ペットの命や健康を守るために飼い主自身が節電を我慢する「ペットファースト」の実態とは ※画像はイメージです(studiolaut/stock.adobe.com)

猛暑が続く夏場、ペットを飼育する家庭において「エアコンの稼働」と「電気代」が深刻な課題となっています。株式会社Looop(東京都台東区)が実施した「ペットの暑さ対策」に関する調査によると、ペットの命や健康を守るために飼い主自身が暑さを我慢する「ペットファースト」の実態や、電気代高騰に悩む飼い主の葛藤が明らかになりました。

調査は、現在室内でペットを飼育している全国の20~60代男女1048人を対象として、2026年7月にインターネットで実施されました。

まず、「夏場におけるエアコンの稼働状況」を調べたところ、ペットがいる部屋でエアコンを「24時間フル稼働(つけっぱなし)」にしている割合は43.3%にのぼりました。

それに対して、ペットがいない人間だけの部屋での24時間稼働は17.6%にとどまり、ペット部屋と人間部屋で約2.5倍の「家庭内エアコン格差」が存在することが分かりました。

また、自宅に誰もいない「留守中の対応」についても、63.2%が「エアコンをつけっぱなしにしている」と回答。体温調節が難しく熱中症リスクの高いペットを守るため、不在時も継続して冷房を稼働させている家庭が多数派となっています。

さらに、「人間のためのエアコンは電気代を気にして我慢するが、ペットのためなら迷わず最優先で使う」という意識について尋ねたところ、58.6%が肯定しており、飼い主自身の快適さや電気代節約よりも、愛するペットの健康維持を最優先にする強い責任感がうかがえます。

その一方で、「ペットのためにエアコンを長時間稼働させることによる電気代の影響」について聞いたところ、「負担は感じるが、ペットのためなら許容範囲内」(47.5%)や「ペットの健康第一で支払っているが、正直なところ家計負担が大きく苦しい」(26.7%)など、約4人に3人が「家計への負担を感じている」と回答しました。

ペットの命を守りたいという想いと、上がり続ける電気代という現実に挟まれ、多くの飼い主が「エネルギー・ジレンマ」を抱えながら夏を過ごしている様子がうかがえます。

「エアコン以外の暑さ・熱中症対策」としては、「遮光カーテンやサンシェードで直射日光を遮断」(31.7%)や「アルミプレート・大理石・ひんやりマットなどの設置」(31.4%)といった工夫のほか、「ペット用扇風機・サーキュレーターの利用」(25.4%)、「自動給水器の設置」(25.2%)が挙げられました。

なお、ウサギ、ハムスター、鳥類、爬虫類などの「エキゾチックアニマル」は温度・湿度の変化に特に敏感で厳格な管理が必要とされますが、この事実について約3割(28.8%)が「知らなかった」と回答し、ペットの種類に応じた適切な温度管理の周知が今後の課題であることが示唆されました。