記事特集
阪神・淡路大震災の教訓から、自然災害で全半壊した住宅の再建を支援するため、兵庫県が独自に創設した「住宅再建共済制度」が一日、スタートする。住宅を再建・購入すれば六百万円が支給される全国初の制度で、掛け金は年五千円。スタートに先駆けて加入を募集したところ、これまでに一万五百二十六戸の申し込みがあった。一方、神戸・阪神地域の加入割合が低く、都市部での関心度を高めることが課題となっている。
兵庫県は、震災直後から住宅再建支援の制度化を提唱。しかし、公的支援は進まず、突破口を開く意味で、「共助」の制度創設に踏み切った。
共済はあらゆる自然災害によって損壊、焼失、流出などの被害を受けた一戸建てや集合住宅が対象。県内に住宅を所有する個人や企業が加入できる。県外での再建・購入は三百万円を支給する。賃貸の入居者は対象外。
補修する場合は、全壊=二百万円▽大規模半壊=百万円▽半壊=五十万円。再建や補修を行わない場合は十万円を支給する。県は初年度の加入目標を対象の15%(約二十七万九千戸)と設定している。
これまでの申し込みは、大半が一戸建てで、但馬、淡路、西播磨地域の加入が多いという。住宅再建共済基金は「神戸・阪神間は広報が十分に行き渡っていない。分譲マンション入居者にメリットを説明していくことも必要」と話している。
2005/9/1震災障害者を支援する会発足 神戸2006/1/22
1月17日の次の土曜日 「耐災の日」に2006/1/21
復興住宅の家賃軽減打ち切り 自治体間で負担格差2006/1/18
兵庫県内の学校耐震化 高校97%着手 小中まだ62%2006/1/16
防災専任職員4割配置せず 合併16市町アンケート2006/1/14
市民公募の追悼コンサートが最後の公演 芸文センター2006/1/14
兵庫県、復興住宅の高齢者見守り「巡回」から「常駐」へ2005/12/30
被災労働者ユニオンが冊子 震災10年で活動報告2005/12/26
大震災死者6434人確定 兵庫県、1人増を正式発表2005/12/23
高齢者の見守り充実を 震災復興フォローアップ委2005/11/28
文化復興のシンボルに 県立芸文センターお披露目 西宮2005/10/22
わが街復興 六甲道駅南地区の再開発完了2005/9/18